中国渡航一日目

年々旅行というものに対する苦手意識を感じ始めている。ともかく自分は持ち物の管理、時間通りの集合、着替えや諸々の準備などの行程に関しては以前からかなりの面倒くさがりである。結局のところ今回の日中友好協会主催の訪中が決まったので、現地での行き先や宿泊等の面倒なことは大体主催側がやってくれたし、準備は親の手を借りて海外に渡る事が出来た。これらの行程を1人でプランニングして実行するのは無理だっただろうなと思う。大学生なのだから数万貯金して近隣の長野や岐阜にでも、一度ぐらいは自分で計画して旅行とか出来たはずなのだが学部三年になっても、それすらやろうとしない、自分の行動力とか計画する事の下手さ、ものぐさ癖を顧みながら中部国際空港までの電車に揺られる。おおよそ20名くらいの団員たちが揃い、同学年のペアを組んだ子、大学の先輩に当たる人と談笑。暫くして飛行機に搭乗し、上海行き3時間程度のフライト。着くまで2時間だと思ってたけど時差の関係で1時間多いことに後で気づく。機内食は味気なかったけど特別悪い味でもなかった。気圧の変化で耳の中が刺さるように痛い。着陸してから耳から空気を抜くためにひたすら鼻を摘み空気を送る。耳の奥からプププみたいな変な音した。18時ごろ上海の空港に到着。パスポートチェックの間、団の代表の方と何故か隣になりレスリーチャンやトニーレオン等の明星、香港ニューウェーブのファンである事を熱弁。概ね好印象っぽい。外に出る頃にはすっかり日が落ちていた。お次は上海から南京まで何とおおよそ4時間の長距離バス。水曜どうでしょうの企画?初めての中国大陸の景色は圧巻。建物が信じられないくらいデカい。道も何もかも。遠景に見える大都市と工業地帯のコントラスト、少し霧がかった空気にネオン光が反射してボウっと光っている。大きな大きな鉄塔と手付かずの森林、発展した交通網が混然となった情景。暫くSF映画のような光景に目を爛々とさせていた。道の途中で中国最大のサービスエリアに降ろされ、回転テーブル式の本格中華に舌鼓。いや〜美味しかったです。蟹とか鰻とか拉麺とか角煮とか。団員の方から中国料理のイロハを教えてもらう。取る用の箸と食べる用の箸2種を使い分けて食べるんだとか。みんながご飯を囲んであっという間に仲良くなる頃には何となく輪に入れない自分が居て、少し寂しくなる。こんなところに来てまで孤独ぶるのはやめよう。しかしこのサービスエリア本当にデカすぎる。細かく見て回りたい気持ちを抑え、微睡みながらバスに乗る。24時過ぎにホテルに着くのだそう。wifiの容量がリセットされる前に今日の日記は終わりまた明日。